私が業務系に関わりだした頃、いくつもの「用語の定義」に悩みました。
こちらが必死に会議の話を理解しようとしているのに、時折登場する専門用語が分からずについていけなかったんです。
こうなると、眠気との戦いで更に悪循環。
日本語としては同じに感じるものの、ユーザーは似て非なるものとして使ってきます。
分からない用語に接する度、会議を中断して質問する訳にもいきません。
眠気を堪えながらメモっておいて、後で調べる・確認する、の連続でした。
その一つが、入荷と入庫、出荷と出庫、搬入でした。
用法は、下記のような感じです。
明日の午後イチで入荷されるとして、すぐに検品をして、半分を原料倉庫に入庫して下さい。
残る半分の原料は、製造現場に直接搬入して下さい。
製造が終わったら、完成品を製品倉庫に入庫して下さい。
入庫された製品は、いずれ販売データから在庫引当をうけて、お客様へ出荷されていきます。
製造現場で余った原料は、製造課員から引取って、原料倉庫に入庫して下さい。
伝わりましたでしょうか?
ちなみに、上記のように工場内でモノを運ぶ業務を、構内物流と言います。(構内物流の一部です)
敷地の広さにもよりますが、製造課員が倉庫まで毎回取りに言っている訳ではなく、専門部隊・専門業者が行うことが普通と思われます。
量と距離、危険度などにより、課金されます。あるいは、毎月定額の契約を結んでいるかも知れません。
さて、表題の用語の意味に戻ると、それぞれ下記の通りです。
入荷 ・・・ 敷地外から受け取る
入庫 ・・・ 倉庫に入れる
出庫 ・・・ 倉庫から出す
搬入 ・・・ 製造現場などに運び込む
出荷 ・・・ 敷地外に運搬する
単語の暗記から入ると苦痛なので、はじめは「違うんだな」程度の理解から入るのが良いと思います。
私の記事では当然ながら使い分けていくので、読むときに「たしか、違ったよな」と少し思い出して頂ければ。